「絶対に女の子(男の子)がほしい!」という人の中には、自然妊娠よりも体外受精を使った産み分けの方が確実そうだと思っている人もいると思います。
ですが、体外受精を行う場合には多少のリスクも伴うことになります。ここでは、体外受精の安全性についてと体外受精以外での成功率が高い産み分け方法についてお話します。
体外受精での産み分け方法
体外受精の過程
パーコール法
体外受精を利用した産み分け方法には、パーコール法と着床前診断の2つがあります。
まずはパーコール法についてお話します。
着床前診断
体外受精のリスクって?
体外受精全体のリスク
・無事に健康な赤ちゃんを出産できる可能性が高くない
体外受精は、妊娠の可能性が低いということで知られています。2012年の日本産婦人科学会のARTデータによりますと、
・体外受精を繰り返すことによる弊害
体外受精で、もし正常な受精卵(胚)がなかった場合には卵子を採取するところからはじめなければなりません。卵子の採取には排卵誘発剤を使うことになるのですが、この排卵誘発剤を何度も使うことで体調が悪くなってしまうことがあります。
まずは、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。OHSSは卵巣が過度に刺激されることで卵巣が腫れてしまっているという状態です。症状としてはお腹の張り感や呼吸のしづらさなどがあげられます。
・体外受精の金額
体外受精にかかる金額は、1回につき20万円~60万円が相場となっています。妊娠して出産ができる確率は20代でも2割ですから、1回で妊娠することもあれば5回くらい挑戦しなければならないこともあるでしょう。
産み分けをする場合には、その金額にパーコール法や着床前診断をするお金がかかってくることになります。パーコール法の金額は1回につき3~5万円程度ですが、着床前診断は35万円~40万円くらいと高額になっています。
後にもお話をしますが、着床前診断の場合には渡米したりしなければならず、交通費や滞在費もかかるためかなりの高額になってしまいます。こういったコストを考えると、とてもではないですがおすすめはできません。
パーコール法のリスク
・男の子の産み分けができない
パーコール法には、リスクではありませんが、男の子の産み分けができないという欠点があります。
パーコール法では重い精子と軽い精子を分けることになりますが、軽い方の精子である男の子になる精子の方には、尻尾が切れてしまっていたり遺伝子情報に欠陥があったりする精子が混ざっていることになります。
そのような状態の精子では上手く受精や着床ができなかったり、子宮の中で育たなかったりという問題があります。ただでさえ妊娠や出産の可能性が低い体外受精ですから、少しでも失敗の危険は避けたいところです。
・成功率が低い
また、パーコール法を使った産み分けの成功率は7割程度だと言われています。ちょっと計算してみると、体外受精でパーコール法を試して1回で成功する確率は、20代でも14%になります。この確率の低さはやはりネックだと言えます。
着床前診断のリスク
・かなりの高額になる
着床前診断の問題点は『高い』の一言に尽きます。国内で受けた場合や海外の研究機関に胚を送る場合には1回につき100万円程度は見ておくとよいと言われています。
もし渡米して行いたいという場合には、滞在費や交通費を含めて4~500万円はかかってきます。アメリカに行っても体外受精の制度が飛躍的に上がるわけではありませんから、仮に最初からやり直しということになったら…。目も当てられないですね。
体外受精を頼る前に試したい安全な産み分け法とは

排卵日と産み分けゼリーを使う産み分け方法
この方法は精子の特徴と女性の膣の状態を上手く利用した産み分け方法になります。実は、先ほどパーコール法についてのところでも少し触れましたが、男の子になる精子と女の子になる精子が持っている染色体が違うことで、それぞれの精子の寿命や得意とする酸性濃度が変わってくるのです。 下表にそれらをまとめましたので、ご覧ください。

排卵日と産み分けゼリーを使う産み分け方法では、排卵日予測によってセックスのタイミングを定め、産み分けゼリーによって膣内の酸性濃度をターゲットの精子が得意な環境にしてあげるという方法になります。
排卵日予測は病院で血液検査や超音波検査をすることでもできますが、基礎体温の計測や排卵検査薬を使うことで自宅にいながらでも行うことが可能です。
産み分けゼリーは女の子用と男の子用に分かれていて、射精前に膣に注入するというかたちで使用します。
この方法を使った成功率は、男の子の場合でなんと81%。難しいと言われている女の子の場合でも77%となっています。着床や子宮内で育つかの不安を抱えながら最高で2割程度の成功率に頼るよりも、かなり確実な方法だと言えるでしょう。